毒親フラバがなくなった理由~怒りのメカニズム
最近ふと気づいたことがあったので書きます。
ジョーメソッドを始めて1年ほど経った頃、毒親のフラッシュバックがなくなった件について。
実家を出てから10年近く、ずっと、毒親による虐待のPTSD(後遺症)がありました。
思い出そうと思ってないのに、ふと(寝る前が多い)毒親の仕打ちを思い出して悔しくて泣いてしまうという"フラッシュバック"、
あと寝ているときの悪夢です。愚弟や毒親にモラハラの続きを受け、怒りでうわーーって叫びながら起きるというやつでした。
これらによって睡眠ライフはあんまり良くありませんでした。
PTSDって、実家に住んでる時はあまりないんですよね。実家を出てからです。
戦場の兵士と同じですが、戦場にいる時は毎日のモラハラで精いっぱいで。
戦場を離れた後、やられっぱなしだった悔しさ、ああすれば良かったのでは、という後悔や怒りが噴き出してくるんでしょうね。
で、モラオと暮らしながら毒親フラバだったわけですが。
モラオにジョーメソッドをして1年ほど経ち、慣れてきてコツも掴み、モラハラが激減して平和になり、自信がついた頃です。
このころ、モラオへの怒りもだいぶなくなっていました。
ジョーメソッドを始めて半年ぐらいは、今までモラオに受けていた仕打ちへの怒りがもの凄く溢れ、逆モラハラをしてしまいモラオにストレスをかけて爆発させ…のような失敗もありました。
しかしメソッドでモラオが昆虫のように見え始め、「あ、こいつ本当に愛とか無いんだ…」「こんな昆虫みたいな反応するんだ…」とモラオへの怒りも消えていくんですね。
たまにモラハラされると大変不快なんですけど(^^;)、もともと害虫なので不快なのが当然というか…w
で、同時期に毒親フラバ現象もなくなりました。
「毒親にはまだメソッドしてないのに、なんで?」とずっと不思議だったのですが、
これは怒りのメカニズムじゃないか?と気づいた次第です。
『「怒れば何かを返してくれるはずだ!」と脳が判断してる対象にしか怒りはわかない』
んじゃないかと。
例えば、ハチや熊に「攻撃したら私は死んじゃうのよ!分かってよ!」と本気で説得する人はいませんね。言葉が通じないからです。
なのに我々、モラオには一生懸命説得を試みます。20年でも30年でも。
モラハラ人間は、蜂や熊と同じです。自分の利益のために被害者を襲うので。
なまじ言葉を使うしヒトの形をしているので「説明すれば分かってもらえるはず!」って私たちは思い込んでるんですね。
同様に、大地震や疫病などの「天災自体」に真剣に怒る人もあまり見ませんね。
なぜなら、怒りも説得も通じないからです。
代わりに、災害時の行政のシステムとか、政治家に怒ってる人はいっぱい見ます。
これは「怒れば何か(補償とか改正とか)がありそうだから」
ですね。
我々の「怒り」という感情自体が、
『「怒れば何かを返してくれるはずだ!」と脳が判断してる対象にしかわかない』
んでしょうね。
で、メソッドをやっているうち、モラハラ人間も昆虫というカテゴリに入るので、
「ハチや熊や地震と同じで、怒っても通じない」
と脳が判断したんではないかと。
よって怒りが生じなくなり、
おまけに「今後モラハラされてもメソッドで防御できる!」という安心感が湧いたので
悪夢やフラバがなくなったんではないかと。
で、この治療効果、たとえばこの文章を読んだ人が「なるほどねぇ」とか思うだけだと生じないと思います。
実際にモラハラ人間を撃退してこそ、「あぁ昆虫なんだな」って脳が判断するんだと思います。
感情って、理性じゃ制御できないので…。
感情が起きて、「これじゃだめだ!これじゃだめだ!」と思ってるだけでは全然解決できないんですよね。30年以上そうだったので分かります。
毒親を許してあげなさい とか言うヤツがいますが、
それを自分に言い聞かせても、許せないという感情を理性で否定しているだけですよね。
で、怒りは消えず、その日は良くっても、結局しばらくするとまた怒りが湧いてきて泣いてツライ。
でも脳が「虫や地震と同じで、ヒトじゃないから怒ってもムダ」となると怒りの感情自体が湧かない。結果ラクになる。
という雑感でした。
ではでは。